作り手の思いがそのまま形になった動画  九州新幹線 cm 

 

こんにちは。つばさです。

2012年以降 毎年 3月11日が近づくと 訪問したくなる動画があります。 

『祝!九州 九州新幹線全線開CM180秒』と題されたCM動画です。 アップされたのは 2011年の3月9日。お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんね。そうなんです。未曽有の被害をもたらした東日本大震災の起きる2日前。震災の規模と被害の大きさに配慮して 全国放送が自粛された幻のCMなのです。 

どういう経緯でその動画を知ったのか思い出せないのですが 私 初めてこの動画を見たとき不覚にも泣いてしまいました。 

動画のBGMの曲調も明るいし 出演してる人々もみんな屈託のない笑顔で手を振ってるし 泣ける要素などどこにもないはずなのに泣いてしまう。 泣いてしまう理由について 私なりに考えてみたいと思います。

 

鹿児島中央駅から博多駅まで沿道を埋め尽くす人々

事前に 各駅のJRの職員は 沿道の事業所等を訪れ CMへの参加をお願いして回ったそうですが あまり良い感触は得られなかったそうです。

まあ そりゃそうですよね。何せ 初の試みで 参加する側は そんなことして一体何になるの と思った人も少なくなかっただろうし 企画した側も 撮影当日 本当に人が集まってくれるのか 最後の最後まで分からなかったと思います。

だからこそ 走り始めた時点で たくさんの人たちが手を振ってくれる様子が目に映ったときは本当にうれしかったと思いますね。

きっと 沿道に集まったすべての人を抱きしめたい くらいの気持ちになったのではないでしょうか。

 

時間指定のあり得ない手法

 

CMが撮影されたのは2011年2月20日です。

あらかじめJR九州のホームページなどで撮影ポイントが告知されており その時間に通り抜ける新幹線に向かって手を振る、というもの。 当初は ウエーブをすることになっていました。 始発の鹿児島中央駅周辺は小雨が降っていたそうですが 走りだすと雨はやんだそうです。

コマーシャル制作の世界では いわゆる一発録り 禁じ手のあり得ない手法だったのですが たくさんの人の思いが天の神様に通じたのでしょう。

 

CMに登場する駅

 

動画の中で 紹介されている駅について

私の人生にかかわりの深いいくつかの駅について書いてみたいと思います。

鹿児島中央

鹿児島県民にとっては 大変なじみのある駅です。改名する前は 西鹿児島駅でした。進学先が熊本だったため何度も利用しました。

平成16年 九州新幹線 新八代ー鹿児島中央間が開通する際に 西鹿児島駅から鹿児島中央駅に改名されました。

鹿児島県民は 略して 西駅 と呼ぶ人も多かったです。

帰省の折 必ず迎えに来てくれた亡き父の 「西駅の裏口で待ってるよ」は忘れられません。

正面入り口は 当時も タクシーやバスなどの 車の出入りが多かったですが 裏口の方は なんだか寂しい感じで 閑散としていて 比較的 車を駐停車しやすかったからです。

現在は 鹿児島中央駅を訪れる機会もほとんどなく どんな状況になっているか皆目わかりませんが きっとあの頃の片鱗もなく様変わりしてしまっているのでしょうね。

熊本駅

ご存知 鹿児島中央と並んで 南九州を代表する駅ですね。
進学先が熊本市内だったため 帰省のたびに利用しました。
また 社会保険労務士の資格試験受験のために5,6回利用しました。

熊本地震の折も このCMは話題になりましたね。
リニューアルされて駅舎も見違えるようにきれいになりました。
駅構内のあちらこちらで 熊本のシンボル くまモンが出迎えてくれますよ。

まとめ

 

東日本大震災から8年。

作成された時点では全く想定しなかった広がり方を見せた JR九州の新幹線CMを見て なぜ泣いてしまうのか 考えてみました。一つ気づいたのは CM動画を見た人は 新幹線を運転している運転士 もしくは撮影しているカメラマン目線でこの動画を見ることになるので ついつい感情移入して その方たちの気持ちになってしまうのではないでしょうか。

 

事実 運転した徳丸晋作運転士は 後日 朝日新聞のインタビューに対して
「予想外の光景にうるうる来た」 「手を振って頂いてありがとうございますという気持ちで、本来、走行中にはあんなに鳴らさない警笛を、何度も鳴らした」と述べていて この気持ち と似たような気持に 動画を見ている私たちもなるのではないでしょうか。

あの日 手を振ってくれてありがとう

ひとつになってくれてありがとう

 

という感謝の言葉で始まるナレーションで この動画は締めくくられています。

 

まだご覧になったことのない方は ぜひ ご覧になってみてください。

 

きっと 泣きながら 笑顔になれると思います。